亀井茲矩 知将の足跡
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◆朱印船貿易 信長・秀吉の状 ◆具足下着 フリルに柄物
近世初頭に気多郡(旧気高郡)を治めて朱印船貿易を手がけた鹿野城主、亀井茲矩(これ・のり)(1557~1612)の没後400年を記念した「戦国の知将 亀井茲矩―その足跡と遺産」が、鳥取市青谷町青谷の市あおや郷土館で開かれている。県内では初公開の、襟や袖にフリルが付いた茲矩の具足下着など約50点が展示されている。11月11日まで。
朱印船貿易で輸入したとみられるフランキ砲も展示されている=鳥取市あおや郷土館 |
具足下着はよろいの下に着るもので、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に拠点が置かれた佐賀県の県立名護屋城博物館にある「亀井家資料」から借り受けた。フリルのほか、東南アジア風の柄の布地を使った具足下着もあり、よろいの端からちらりと見える下着を楽しんでいた茲矩のしゃれた趣味がうかがえる。
また、「亀井武蔵守千騎」との記載がある名護屋城配陣図や、朱印船貿易について家臣への指示を書いた茲矩の書状(いずれも個人蔵)、国立歴史民俗博物館が所蔵する織田信長と秀吉の各朱印状などを展示。茲矩の後の世に亀井家が転封された島根県津和野町に残るフランキ砲も置かれている。
入場無料。月曜休館。市あおや郷土館(0857・85・2351)。(中田和宏)