日野町・米子造園の長住武美会長・日本造園組合連合会の評議委員_卓越した技能者・現代の名工・厚生労働大臣表彰・鳥取県では2年ぶり32人目の栄誉

●産経ニュース 2012年11月8日
造園ひと筋山陰の一人者 「現代の名工」に鳥取の長住さん
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121108/ttr12110802110002-n1.htm
 8日付で発表された「現代の名工」には、山陰両県から唯一、鳥取県日野町の造園職人、長住武美(ながすみ・たけみ)さん(60)が選ばれた。同制度は卓越した技能者をたたえる厚生労働大臣表彰で、鳥取県では2年ぶり32人目の栄誉となった。
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 「米子造園」(米子市)の会長を務める長住さん。「造園は1人ではできない。賞は、私個人というよりも造園業界全体でもらったもの。責任を感じている」と、喜びの一方で気を引き締める。
 林業と農業を営む家に生まれ、当然家業を継ぐものと、農林業を学ぶことができる県立日野産業高校(現・日野高校)に進学した。ところが、学んだ技術で最も惹かれたのは庭園づくり。それも、学校の庭園を作り替える作業を、放課後に手伝ったことがきっかけだった。
 造園の面白さを知ったことで進路も変更。卒業後は植木を育てる会社に入社し、昭和53年に今の会社に移った。
 日本の自然や四季を感じさせる庭づくりの技法に磨きをかけ、いつしか「山陰の第一人者」と呼ばれるほどに。日本造園組合連合会の評議委員として後進の育成にも尽力する日々だが、「生まれたときから見てきた自然の美しさが好き。趣味と仕事が一緒になったようなもの」と、“庭師”が天職だと思っている。
 来年5月には同県南部町のとっとり花回廊などで全国植樹祭が開かれる。「地元の庭師」としては晴れ舞台。自慢の腕が存分に振るわれることだろう。


●鳥取県
 卓越した技能者、通称「現代の名工」は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を厚生労働大臣が表彰するもので、技能の世界で活躍する職人の方や、技能の世界を志す若者に目標を示し、夢と希望を与えています。
  本県では、平成22年度までに31名の方がこの「現代の名工」に選ばれています。
 
http://www.pref.tottori.lg.jp/99577.htm
県内の「卓越した技能者」受章者一覧
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=99578
平成22年 建築板金工 太田 勝美
平成20年 布はく縫製工 吉良 美子
平成19年 石積工 上月 騰・造園工 門脇 敏夫
平成18年 建築大工 中川 冨久治
平成17年 建築板金工 持田 哲二
平成16年 筆記用具製造工 田中 晴美
平成15年 日本料理人 知久馬 惣一
平成14年 杜氏 曽田 宏
平成13年 和服仕立職 太田 黎子
平成12年 機械修理工 吉田 亀太郎
平成11年 日本料理人 岩本 勝之・杜氏 村津 正人
平成10年 機械木工 盛田 秀秋・杜氏坂本 俊
平成9年 広告美術工 祇園 和康
平成8年 杜氏 鳴川 喜三
平成7年 抄紙工 秋吉 保久
平成6年 男子服仕立職 厨子 博之
平成4年 機械木工(木地師) 茗荷 定治
平成3年 杜氏 折坂 薫
平成元年 木製家具・建具製造工 尾城 勝
昭和63年 男子服仕立職 竹田 時男
昭和62年 指物職 安藤 悟
昭和61年 日本料理人 山根 道行
昭和60年 パン・菓子製造工 中山 義一
昭和58年 鉄道車両修理工 倉敷 博将
昭和56年 金属工作機械工 表 喜一郎
昭和55年 溶接工 宇山 睦
昭和54年 藍染工 角 良正
昭和42年 指物職 西本 潔