ウラン採掘の残酷な代償…放射性物質“ラドン”でガン多発!http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121023-00000500-sspa-soci
★全国に拡散する行き場のない「核のゴミ」
岡山県と鳥取県にまたがる人形峠では、’59年から原子燃料公社(のちの「動力炉・核燃料開発事業団=動燃」。現在の「日本原子力研究開発機構」)によるウラン採掘が始まった。国産ウランによる原子力開発には大きな期待が寄せられたが、いざ採掘したウラン鉱石は低品質で採算に合わないため10年で閉山となる。
その10年間の代償は地元住民には酷かった。採掘に携わった1000人強の坑内労働者の少なからぬ人が体調を崩し、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏は「このうち65人が肺ガンで死亡した」と推計している。
ウラン鉱床には、ウランの崩壊の過程で出てくる気体の放射性物質「ラドン」が存在する。これを、マスク着用の指導も受けなかった労働者たちが吸引したのだ。
動燃は、採掘の過程で出たウラン残土をそのまま野積みした。すると、その現場の風下になる鳥取県の方面地区(人口約100人)でも11人がガンで死亡した。そして、このウラン残土は今も約49万立法メートルもが人形峠周辺の約20か所で野積みされたままなのだ。
その一つである中津河堆積場は、覆土されてはいるが、’09年末時点でも放射線量は最大で毎時0・3μSvを記録した。年間だと約3mSv。年間1mSvを超える。低レベル放射性廃棄物は「原子炉等規制法」で厳重保管を定められているが、それが遵守されないのは同法の対象外だからだ。
前出の小出氏はこう語る。
「ラドンは通常の空気には1立法メートルあたり10Bq程度存在します。法令では、坑道などでは3000Bq以下、一般居住区域に流す場合には20Bq以下と定めていますが、人形峠の坑口でのラドン濃度は最大で10万Bqもありました」
ウランの半減期は45億年。人形峠のウラン残土が野積みされた現場では、今も微量ながらラドンガスが放出されている。
ラドンは、ラジウムから生まれる自然起源の気体
ラドン濃度変化は、地震の前兆現象の一つ
ラドンは、喫煙に次ぐ肺癌のリスク要因
人形峠のウラン残土は今も野積みのまま。
311のガレキも東北で処理して欲しい。
ラドン濃度変化は、地震の前兆現象の一つ
ラドンは、喫煙に次ぐ肺癌のリスク要因
人形峠のウラン残土は今も野積みのまま。
311のガレキも東北で処理して欲しい。
ラドンを含む放射能泉は、
健康に寄与するホルミシス効果があるという。
鳥取県には、
世界的にもトップクラスのラドン含有量の三朝温泉がある。
観光客だけではなく、温泉療法や湯治場でも有名だ。
世界的にもトップクラスのラドン含有量の三朝温泉がある。
観光客だけではなく、温泉療法や湯治場でも有名だ。
昨年の福島第一原発事故後から、
三朝温泉にも、
放射能や放射性物質、被爆・被曝などについて様々な質問が増えたようだ。
三朝温泉にも、
放射能や放射性物質、被爆・被曝などについて様々な質問が増えたようだ。
下記に一例を転載。
●三朝温泉観光協会
http://www.misasa-navi.jp/277/282/1519.html
(一部抜粋)
妊婦の三朝温泉入浴について。
1)放射線被爆の影響について
この問題については、人への影響を実験的に検討する事は不可能ですので、
広島・長崎の被爆者の方々における検討になりますが、
「100mSv以下であれば胎児への影響はない」「500mSv以下であれば遺伝的リスクの心配はない」
という結論になっています。
2)三朝温泉に含まれるラドンについて
三朝温泉は一般にラジウム温泉といわれていますが、
実際の三朝温泉の放射能成分はラドンという物質です。
ラドンとはラジウムのα崩壊によって生成される娘元素のことで、常温では気体です。
ラドンもラジウムと同じくα線を放出します。α線は透過能力が弱く、皮膚に容易に妨げられるため、外部より体内に入ることはありません。したがって、体内に入るのは呼吸により肺からということになります。ラドンは不活性ガスのため、化学的には無反応性ですが、水によく溶け、脂質にも比較的よく溶けます。主に肺から吸収され血液に入って全身に送られ、脂肪の多い内分泌腺・神経鞘などに取り込まれるとされています。物理的半減期は3.82日ですが生物学的半減期は30分であり人体に入っても3~4時間で全量が排出され、体内には蓄積されません。
また、ラドンは自然に存在する放射線源の一つであり、その呼吸による内部被爆線量は自然放射線源から受ける年間被ばく線量の世界平均値、2.4mSvの約半分の1.3mSvを占めます。
3)三朝温泉の入浴について
三朝温泉に入浴しても、温泉に含まれるラドンからのα線は皮膚を通過しないため気体になったラドンからの影響がどのくらいあるかということが問題になります。浴室における空気中のラドン濃度は換気状態によって全く異なるため正確な事はいえません。言い換えると換気してしまえばラドン濃度はバックグラウンドとほぼ同じになるという事です。
そこで、密閉循環してラドンが比較的高濃度になる「熱気浴」という一種のサウナを1例として述べたいと思います。そこのラドン濃度は約2000Bq/㎥ (屋内ラドン濃度の世界平均は約40Bq/㎥、日本では約15Bq/㎥)です。実際にはそんなに長く熱気浴をすることはないのですが、仮に約2000Bq/㎥のラドン環境に1時間滞在するとその被爆量は計算式により約8μSvと考えられます。
したがって、どんなに繰り返し旅館の温泉に入浴してもせいぜい数μSv程度の被爆と考えられます。
上記で述べたように、地球上では自然放射線源から誰でも受ける、年間被ばく線量の世界平均値が2.4mSv(=2400μSv)であることを考えるとわずかであると考えられます。
放射線被爆については、線源の種類、被爆時間、2次放射線などの多くの要素が関与するため一概には言えないと思います。しかし、熱気浴を例にとって、大目に見積もっても、胸部X線集団検診による被爆(300μSv)とされています。ジェット機旅行時の被爆(高度による宇宙線の増加、ヨーロッパの往復で約70μSvとされています)などからして、三朝温泉入浴の影響は微々たるものであり、妊婦への影響を考える必要はないと思います。