湖山池_鳥取民藝美術館別館・阿弥陀堂_矢山(二ツ山)_吉田璋也_石がま漁_鳥取市三津


今日は、ゴールデンウィークの最終日。
以前から気になっていた台形に見える双耳峰の矢山(二ツ山)標高123.9m付近に行ってみることにした。
矢山(二ツ山)は、湖山池の北西岸に位置する山。

湖山池の南側から見た矢山(二ツ山)。

湖山池の北側に到着。
ハマダイコンの花々と青島〜遠くに中国山地。


目的地は、吉田璋也が建てたという地図にない阿弥陀堂。
道沿いに看板を発見。

吉田璋也(よしだ しょうや・1898年1月17日〜1972年9月13日)、鳥取市立川町生まれ。
柳宗悦に生涯師事し、日用品の「用の美」を広める民芸運動に加わり、鳥取民芸美術館創設者、鳥取県文化財専門委員、鳥取市文化財協会理事であり、久松山の史跡指定、仁風閣の文化財指定、砂丘の天然記念物指定、等様々な足跡を残している。1974年(昭和49年)鳥取市名誉市民の称号を受け、「鳥取民芸の父」とも称される。

吉田璋也は、
自然を愛し、湖山池の開発を反対し、景観を守る活動も行なった。
1964年(昭和39年)、湖山池畔の矢山(二ツ山)の東にある小高い山を購入し、阿弥陀堂を建てた。

道からは見えない。湖山池畔から見た阿弥陀堂。八角面の窓が印象的。


阿弥陀堂は、矢山(二ツ山)の山頂付近にあると思っていた・・・
が、道からすんなりと行き着くことができる。

森の階段を登る。
番小屋らしき建物を通過し、しばらくすると厠が現れる。


何だろう?

水場?


八角ではない、阿弥陀堂?


入口に向かう飛び石。


中には入れない。ので建物を一回り。


老朽化。
床下には、油絵の画材が置いてあった。誰かが通って、絵を描いているのだろう。

吉田璋也が好み、目にした現在の景色。
湖山池〜扇ノ山(1,310m)などの中国山地が一望できる。




少し離れた所に、吉田璋也分骨之碑。



付近に平らな所はない。


下山し、付近を歩いてみた。
この山は、岩山のようだ。下には3つの穴。防空壕?野菜などの保存用?


左の石積みは、湖山池独特の石がま漁の場所。
石がま漁は、鳥取県の無形民俗文化財に指定されている伝統的な漁法。
かつては盛んであったが、鳥取地震などの影響で、現在は数基しか使用できないという。


イギリス人の陶芸家、バーナード・リーチや栃木県益子町の陶芸家、浜田庄司も訪れている。バーナード・リーチのスケッチも有名だ。



<鳥取民藝美術館別館・阿弥陀堂>
鳥取県鳥取市三津29