マサバ_鳥取県湯梨浜町が地下海水で陸上養殖サバの技術開発_神奈川三浦市の松輪サバ・東京湾が不漁・宮城県の金華山沖の金華サバも不漁通常・北海道の釧路沖は異例の豊漁_海水温の上昇_放射能・放射性物質・セシウム濃度の検査結果

不漁と豊漁

●神奈川新聞 2012年10月29日
「松輪サバ」不漁、水揚げ急減し地元大打撃、水温上昇が影響か/三浦
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1210290006/
 例年なら最盛期を迎える東京湾のサバ漁が今秋、不漁に見舞われている。高級ブランド「松輪サバ」の地元の三浦市では、多くの漁師が「一年の稼ぎ時に大打撃だ」と頭を抱える。通常漁獲のない寒冷地の海で異例の豊漁を記録し、専門家は「海水温の上昇が群れの回遊コースを変えたのでは」と推測している。
 サバは日本近海で通年で漁獲されるが、8月のお盆すぎから11月ごろまでに水揚げされる東京湾のサバは脂がのって魚価が上昇する。三浦市の松輪地区では、身を傷めないよう1匹ずつ釣り上げる伝統の漁法などが評価され、松輪サバとして市場で珍重されてきた。
 みうら漁業協同組合松輪支所によると、松輪サバとして出荷するマサバの今年の水揚げ数量は8月までで約21万9千キロ。昨年、一昨年の年間数量を上回っていたが、8月末から急激に減少する事態に。9月は約6900キロで、関係者は「10月はほとんど揚がらず、近年では最低だ」とため息をつく。
 松輪で50年近く漁を続ける鈴木吉幸さん(63)は「もともと回遊性の魚種なので水揚げに波があるが、今年は特にひどい」とこぼす。1回の漁には燃料費などで2万円程度の経費が掛かるといい、9月は4、5回ほどしか漁に出られなかった。同支所の鈴木清総代長(61)は「うちはサバが中心なので厳しい」と肩を落とす。東京湾で操業する横浜市漁協柴支所(横浜市金沢区)も同様に不漁という。
 この事態に、漁業関係者の間では海水温の上昇を指摘する声が多い。県水産技術センター(三浦市)によると、みうら漁協のまとめで急激に漁獲量が減った8月24日から27日の間、操業していた海域では海面水温が2度上昇して29度を記録。これ以降は不漁が続く。ただ、現在はここ数年並みの海水温に戻っているというデータもあり、様子見の状態だ。
 今秋は宮城県の金華山沖の「金華サバ」も海水温の上昇とみられる影響で不漁という。一方で、例年は水揚げがほとんど望めない北海道の釧路沖は海面水温が20度前後とサバの好む水温となり、9月末の時点で異例の豊漁を記録した。
 水産総合研究センター中央水産研究所(横浜市金沢区)の研究者は「資源の量としては増えているが、今年は猛暑の影響から海水温が上がり、例年と群れの分布が変わったのではないか」と話している。

鳥取ブランドの養殖サバ

●毎日新聞 2012年10月18日
マサバ:県栽培漁業センター、地下海水で陸上養殖 赤潮影響なく、鮮度もOK 県内企業など参入に関心 /鳥取
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20121018ddlk31040576000c.html
 ◇おいしく成長中「鳥取ブランド」
 県栽培漁業センター(湯梨浜町)が、井戸からくみ上げた「地下海水」を使い陸上でマサバを養殖する技術の開発を進めている。9月下旬には、約1500万円で整備した専用の大型水槽4基も完成し、取り組みが本格化。フグやヒラメでの例はあるものの、サバの陸上養殖は全国に例が無く、水産関係者から「鳥取ブランドの養殖サバ」に熱い視線が注がれている。【田中将隆】
 陸上養殖の強みは、赤潮など海の環境変化の影響を受けにくいこと。ろ過、殺菌した地下海水を使うことから、寄生虫などの心配も少なく、安定した水温のため早い成長が期待できる。サバは傷むのが早いため、鮮度を保つ意味でもメリットがあるという。
 同センターでは、採卵からふ化、飼育までを全て自前で行っている。今年5、6月にふ化させた6000匹のサバは順調に育ち、現在は約20〜25センチにまで大きくなった。今年育ったサバの一部は、来年飼育するサバの親として使われるほか、料理人らを招いた試食会などで振る舞い、味の良さなどを確認してもらうという。
 サバの養殖は、九州や四国を中心に行われており、いけすを使った海面養殖が主流。餌を与えて育てるため、脂の乗りが良く、サイズも均整が取れていることから、1キロ当たり1000円以上と天然魚よりも高い単価で取引されているのが特徴という。
 県内では、境港の沖合でギンザケなどの海面養殖が行われているが、東・中部では湾の構造上、荒波の影響を受けないような場所がなく、海水魚の養殖は難しいとされている。7〜8年前には、県西部で民間によるサバの海面養殖が行われたが、うまくいかなかった経緯があり、今回はその時に培ったノウハウも生かしつつ研究を進めている。
 技術開発は3年間。今年度がスタートの年に当たり、来年度はストレスによる病気など今年度明らかになった課題の解決策を探る。最終の14年度には生産コストなども勘案し、事業として成り立たせるための収支試算などを盛り込んでまとめ上げる予定。最終的には、県内で事業を展開する意向のある民間企業に開発した技術を伝えるという。
 同センターの松田成史研究員は「需要は高いのに、他はどこもやっていないのでサバを選んだ。一般のサバよりも成長は早いように感じる。県の売りの一つになるように、採算面も含めて研究を進めたい」と話している。

放射性セシウム濃度の検査結果

●北海道の放射線・放射能・放射性物質データまとめ
魚介類(公的機関) まとめ(2012/9/19現在)
http://chemibo.jp/hyouka/hm_fish_official.php
検出セシウム最大値(単位:Bq/kg)
•サンマ:2011/6/30太平洋沖のサンマで計12.02
•タラ:2012/10/9胆振沖のマダラで計100
•サケ・マス:2011/5/29北海道・東北太平洋沖のカラフトマスから計76.68
•イワシ:2011/9/16釧路沖のカタクチイワシから計1.27
•カレイ:2011/9/15登別沖のアカガレイから計2.14
•ホッケ:2011/11/10浦河沖のホッケからCs137が1.0
•サバ:2011/8/20太平洋沖のマサバから計10.8
•ニシン:2011/12/8厚岸沖のニシンからCs137が0.65
•ソイ・メバル:2011/10/12浦河沖のソイから計1.2
•ブリ:2011/9/20登別沖のブリから計2.6
•カジカ:2012/2/9浦河沖のギスカジカからCs137が0.53
•カサゴ:2011/10/12浦河沖のアイナメからCs137が0.86
•クジラ:2012/9/9ミンククジラ(釧路十勝沖)から計4.0

●コンタンのブログ
サバ中のヨウ素とセシウムの放射能濃度2011
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/110930_saba_graph.pdf#search='%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%83%90+%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0+%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E7%9C%8C'