人食いバクテリア・劇症型溶血性レンサ球菌感染症_島根県・鳥取県_筋肉や脂肪組織が壊死・原因不明_国立感染症研究所・感染症情報センター

●読売新聞 2012年9月20日
「人食いバクテリア」感染急増、昨年1・6倍に
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120920-OYT1T00675.htm
 筋肉を覆う「筋膜」が手足で壊死(えし)したりする「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が昨年、前年の1・6倍に増えたことが、国立感染症研究所のまとめで分かった。
 今年はさらに増加傾向を示している。2日以内に死亡する例も多く、同研究所は、傷口の消毒などによる予防や早期治療を呼びかけている。
 菌自体はありふれているが、まれに重症化。38度以上の発熱や傷口の痛みが起き、さらにショック症状や肝不全、腎不全を発症する。筋膜や脂肪の組織が壊死して、手や足の切除が必要になることもあり、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。3~4割が死亡する。
 同研究所によると、2010年の患者は123人(うち死者36人)だったが、昨年は198人(同73人)に急増。今年は9月上旬までに176人に達し、昨年の同時期より23人多い。60歳以上の男女と30歳代の女性の発症が多いが、増加の原因は分かっていない。

●国立感染症研究所 感染症情報センター
劇症型溶血性レンサ球菌感染症 2006年(4月)~2010年(2012年3月23日現在)
http://idsc.nih.go.jp/disease/invasiveA/idwr201212.html
(一部抜粋)
・500例について、報告のあった都道府県別でみると、全ての都道府県から報告されており、東京都(67例)、愛知県(37例)、神奈川県(35例)、大阪府(31例)、兵庫県(29例)、埼玉県(27例)の順に多かった(図2)。
人口10万人当たりに換算すると、島根県(1.12)、富山県(0.91)、滋賀県(0.71)、鳥取県(0.68)、徳島県(0.64)、香川県(0.60)の順に多かった。
・感染経路(確定または推定として報告されたもの)は、500例中最も多かったのが創傷感染で209例(42%)、次いで飛沫・飛沫核感染33例(7%)、接触感染5例、経口感染3例、飛沫・飛沫核感染および接触感染2例、創傷感染および飛沫・飛沫核感染1例、創傷感染および接触感染1例、経口感染および接触感染1例、その他24例(5%)、不明221例(44%)であった。その他として報告された主な感染経路には、経皮感染7例、経膣感染3例、尿路感染2例などがあった。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、致命率の高い重篤な疾患であるが、一方でその発生機序は未だ解明されていない。

何処にでも生息する菌らしく、原因も不明。
島根県、富山県、滋賀県、鳥取県、徳島県、香川県・・・

日本海沿いと瀬戸内海沿いに共通するのは
何だろう?

どこで生まれるのか?

どこも海の南側。海で発生し南下上陸?
それとも、東アジア内陸部から
黄砂などと一緒に飛んできて
山々の手前で地上に?