広島市_被爆樹木_カメラを使わず、感光紙で被写体の影を写し取るフォトグラムという技法_埼玉県越谷市の中学教諭浅見俊哉さん

●中国新聞 '12/10/8
被爆樹木の生命力を特殊撮影
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201210080017.html
 埼玉県越谷市の中学教諭浅見俊哉さん(29)が7日、広島市内で被爆樹木の撮影を始めた。カメラを使わず、感光紙で被写体の影を写し取るフォトグラムという技法。焼け野原となった被爆地に再び芽吹いた樹木の生命力を、写真展などで伝えたいと制作に乗り出した。


 中区の平和記念公園や広島城の周辺を歩き、樹木のそばでA3判の感光紙を広げて日光に15秒程度さらした。アイロンで熱を加えると、風に揺らぐ枝葉が淡い青色の影になって浮かび上がる。
 8月に平和記念公園を初めて訪れ、被爆樹木の存在を知った。浅見さんは「東日本大震災の後に核の問題を考えるようになった。被爆樹木には、強いメッセージを感じた」。7年前から取り組むフォトグラムで表現してみたいと思った。
 8日まで撮影し、作品を越谷市で20~21日に開く写真展で披露する。
【写真説明】爆心地から370メートルの距離にあるシダレヤナギのそばで、感光紙を広げる浅見さん