大阪府_地震・活断層・新発見_上町断層帯・桜川撓曲・住之江撓曲_浪速区・中央区_JR大阪環状線今宮駅・京阪天満橋駅・堺市_地域地盤環境研究所の北田奈緒子主席研究員・京都大学・文部科学省

●47NEWS 2012/10/11
大阪中心部に新断層か 過去に繰り返し活動 文科省研究班の調査
http://www.47news.jp/47topics/e/235247.php
 大阪府中心部の大阪市浪速区などに、これまで知られていなかった断層が存在する可能性があることが文部科学省の研究班の調査で11日、分かった。過去に活動を繰り返した痕跡があり、大きな被害をもたらすことも懸念されるという。
大阪中心部にあるとみられる断層
 断層は大阪府中心部にある「上町(うえまち)断層帯」の一部で本体から枝分かれした断層とみられる。JR大阪環状線今宮駅(浪速区)付近を通り、これまでに知られた断層も含む形で計約20キロに上る。研究に参加した地域地盤環境研究所(大阪市)の北田奈緒子主席研究員は「周辺はライフラインや鉄道が集中している。建造物の耐震性について再度検討する必要がある」としている。
 研究班はこの地域で、約12万年前の地層に変形を発見。明確な断層面は見つからなかったものの、約1万の地層データなどから、変形が地下深部にある断層が動いた 跡である可能性が高いと判断した。それより古い地層にもずれた跡があり、活動を繰り返したとみられる。
 大阪市内中心部には南北に走る上町断層本体と、西南方向に枝分かれした「桜川撓曲(とうきょく)」「住之江撓曲」という二つの分岐断層が知られる。今回の断層は、これら二つの分岐断層をつないだ上、さらに延びると推定。範囲は京阪天満橋駅(同市中央区)辺りから堺市近辺に及ぶ。
 研究班は京都大などで構成。地層の高さの変化からずれの量を推定し、地震の際は上町断層本体よりも分岐断層のほうが大きく動く可能性があることも突き止めた。政府の地震調査委員会は、上町断層帯の地震をマグニチュード7・5程度と推定している。
(共同通信)
活断層だろうか?