国の天然記念物で準絶滅危惧種のヤマネが、約50年ぶりに大山の登山道で見つかった。

●朝日新聞 2012年09月29日
えっ!ヤマネが大山に
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001209290003
準絶滅危惧種、約50年ぶり発見
 国の天然記念物で準絶滅危惧種のヤマネが、大山の登山道で見つかった。県立博物館によると、大山での発見はおよそ50年ぶり。

ヤマネは尾の毛が長く、背中に太い黒帯の模様が入っている=大山で、林原壮太さん提供
 ヤマネは全長8センチほどのネズミの仲間。大山町職員の林原壮太さん(41)が今月9日、大山山頂の汚泥を運びおろすイベントに参加した際に発見し、撮影した。ヤマネは、登山道の地面をゆっくり歩いていた。一緒にいた小学生が手にとり、茂みの中に逃がしてあげたという。林原さんは「ヤマネの存在は知っていたが、実物を見たのは初めて。驚きとよろこびがあった」という。
 県立博物館の一沢圭主任学芸員によると、ヤマネは、氷ノ山など県東部では目撃されているが、大山では1960年代以降、確認されていない。一沢学芸員は、「大勢の人が訪れるにもかかわらず、大山では長い間姿が確認されなかった。久しぶりの発見に驚いている」と話した。(村井七緒子)