●日本海新聞 2012年09月20日
県内地価14年連続下落 下げ止まり要素なし
http://www.nnn.co.jp/news/120920/20120920007.html
鳥取県は19日、2012年7月1日時点の県内地価(基準地価、178地点)の調査結果を公表した。住宅、商業、工業地を含む全用途の平均変動率は前年比マイナス5・1%(前年マイナス5・0%)で14年連続下落した。すべての基準地で価格は下落し、県は「特筆するような下げ止まりの要素は見当たらない」としている。
用途別の平均変動率は、住宅地がマイナス4・8%で13年連続の下げとなったほか、商業地がマイナス6・1%で21年連続、工業地もマイナス5・9%で15年連続で下落。
商業地で変動率の下落幅が最も小さかったのは、米子市東福原5丁目588番16外のマイナス3・1%。中心市街地活性化の試みが盛んな同市中心部で縮小傾向がみられたが、「テナントの空き室率が高いなど、力強い動きにまでは至っていない」(県景観まちづくり課)という。
商業地の最高価格は鳥取市栄町609番の1平方メートル当たり15万7千円(前年17万円)で17年連続。住宅地は鳥取市東町2丁目341番1の10万2千円(同11万2千円)で24年連続となった。
一方、島根県の平均変動率は前年比マイナス3・0%で12年連続の下落となった。下落幅は前年と同率で、最高価格は、住宅地が松江市内中原町233番30の1平方メートル当たり8万5千円で21年連続。商業地は同市朝日町伊勢宮470番1外と同市学園2丁目602番が12万4千円で並んだ。朝日町は8年連続、学園は初のトップ。