●朝日新聞 2012年07月07日
米子にお帰り 高島屋大食堂
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001207070003
◆来月9日 28年ぶり
米子高島屋(米子市角盤町1丁目)の「大食堂」が8月9日、28年ぶりに復活する。東館6階に移っていたレストラン街を再び本館5階に移設し、和・洋・中華を一堂に楽しめる昔ながらの大食堂を今風にアレンジ。名称をレストラン「ローズダイニング」としてリニューアルオープンする。
米子高島屋は1964年4月に開店。同時に5階にオープンした直営の「おこのみ大食堂」は、山陰の百貨店では先駆けの大食堂として親しまれた。84年に売り場スペースを増床した際に直営店を閉め、テナント方式のレストラン街に営業形態が切り替わった。
そのテナントも一時は9店舗あったが、相次いで撤退し、今や中華と和食の2店舗とな
っていた。「食事する場所が少ない」「待ち合わせスペースがない」などの声が多く寄せられ、利便性も考慮して、本館5階に2億8千万円を投資して今年5月から工事に取りかかっていた。
スペースは5階フロアの約4割の490平方メートル。51卓161席あり、メーンダイニング(30卓94席)、庭の間(6卓32席と個室1卓6席)、ゲストルーム(1卓8席)のほか、カフェ(13卓21席)も備える。用途に応じた利用が可能だ。
メニューは約150点に上る。食材は地産の幸をふんだんに取り入れるため、米子市などでレストランの運営を手がける有限会社クレイドに運営業務を委託した。営業時間は午前11時~午後10時で、パーティーや夜の宴会にも対応。年間1億円の売り上げを目標とし、全館では10%の来客増に結びつけたい考えだ。
徳千代眞史(とく・ち・よ・まさ・ふみ)・米子高島屋社長は「2年後に開店50周年を迎えるにあたり、魅力のある施設としてレストラン街の充実に踏み切った。3世代のファミリーが気軽に立ち寄れるマルチ対応型の食堂として愛されるよう、年内は無休で努力していきたい」と話している。