大山の奇談_中国地方の最高峰・大山にまつわる様々な民話や歴史を漫画_馬頭の岩屋の鬼女・山椒魚の娘_立花書院・今井書店・手塚治虫に師事した鳥取市在住の漫画家岩田廉太郎さん

●朝日新聞 2012年10月03日
大山舞台に漫画「奇談」
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000001210030002
◆民話・歴史から8話収録
 米子市の出版社「立花書院」が、中国地方の最高峰・大山にまつわる様々な民話や歴史を漫画にした「大山の奇談」(変型B5判、142ページ)を出版した。

出版された「大山の奇談」
 同書には、人を襲う鬼女を山伏が退治する「馬頭(め・ず)の岩屋の鬼女」や、男性に親の命を救われた山椒魚(さん・しょう・うお)が人間の娘になり恩返しをする「山椒魚の娘」など、不思議な話が8話。県西部の歴史や民俗の企画出版を手がける立花書院の楪(ゆずりは)範之さんが、これまでに取材した大山にまつわる約50の民話などから選んだ。絵は手塚治虫に師事した鳥取市在住の漫画家岩田廉太郎さんら3人が担当した。

 「大山寺の参道も本当に人が少なくなった」と大山を約30年以上取材する楪さん。「まずは地域の子どもたちが、郷土の歴史や大山の魅力を知って、訪れるきっかけになれば」と企画した。大山町出身で、健康器具大手の「ファミリー」(大阪市)の社長、稲田二千武さんが思いに賛同。1千冊を買い取り大山周辺の小学校に寄贈した。

 税別千円。県内では今井書店などでも販売している。問い合わせは同書院(0859・33・9441)へ。